Ⅲ ワークショップ
研修の中でワークショップを実施しましたが、私の機器操作が下手くそすぎて、「ワークシート」作成結果を共有することができませんでした。すみません。
時間も20分と短く、十分に検討できなかったと思います。
ここでは、時間内に仕上がった教科のうちからひとつ取り上げて、考えていきたいと思います。
観点は「関連づいているか?」です。
3.1 保健体育科
3.1.1 切り口がすばらしい
「問い」の作り方がとても秀逸です。「感染症の予防」の単元で、「1.感染症予防の原則を理解する。2.個人的、社会的に予防できる方法を考える。」という単元目標なら、単元目標に迫る問いにも「感染症」のキーワードを入れたくなります。例えば「なぜ感染症は起こるのか」など。
しかし、「なぜ感染症は起こるのか」という問いにすると、「○○ということで感染症が発生する」という「理屈」を学ぶことが単元の目標になり、広がりに乏しくなります。
保健体育科が考案した「なぜ緊急事態宣言が発令されているのか?」という問いは学習活動の多様性と、学びの広がりがあります。
「なぜ緊急事態宣言が発令されているのか?」という問いをもとに授業を展開していくと、下記の要素を考えることになります。別の言い方をしますと、問いにきちんと答えるためには、少なくとも下記のことを盛り込まなければなりません。
- 緊急事態宣言の定義
- 警戒レベルの段階
- これまでの感染症
- 新型コロナウイルスの特徴
- 緊急事態宣言を発令しなければならない理由
「緊急事態宣言」という今起こっている事象の理由を考えさせることで、必然的に「感染症予防の原則」と「個人的、社会的に予防できる方法を考える」ことにつながっていきます。
とてもよくできた「問い」だと思います。
3.1.2 キャリア教育の視点
上記「問い」で単元目標に十分に迫ることができるでしょう。これは「現状の理解」です。キャリア教育の視点は「これから」を含みこんでいます。
もう一度キャリア教育の視点を組み込んだ保健体育科の指導目標を見てみましょう。
「心身ともに健康な実践と目標達成のための学習過程を通して、計画を実行できる力を育成する。」
「計画を実行できる力」とは、「これから」の力です。「個人的、社会的に予防できる方法を考え」、その方法を実行するためには「何が必要か」。学習活動としては、ここまで考えさせたいものです。
3.1.3 評価
評価はこれまで触れてきませんでしたが、ここで少しだけ触れておきたいと思います。
評価は「単元目標」に対してなされます。目標が十分達成できたか、というのが「評価」の見取りです。定期考査で点数が取れたかというのは一つの指標にすぎません。単元ごとに狙った学習目標に対してどれだけのパフォーマンスを発揮したかをきちんと評価することが、生徒たちの「やる気」につながります。また、先生方の授業の「チェック」にもなります。
単元目標は
1.感染症予防の原則を理解する。
2.個人的、社会的に予防できる方法を考える。
です。この目標に対して、どの程度到達できたか「見とる眼」を授業者は養わなければなりません。
まず「1.」ですが、感染症予防の原則をどの程度まで理解することが望ましいかを定義してください。それによって、ワークシートの作り方等が変わってきます。記述で確認するのか、選択肢法によって確認するのか、それとも発表という形式をとるのか、は生徒の学習段階に応じて選択してください。
記述での確認を例にとると、生徒が書いた記述の中に
・キーワードが入っているか。(←言葉の定義について確認する学習活動を行っている必要がる)
・具体例が入っているか。
・2文から3文構成になっているか。
等が評価の規準になります。
印象で採点してはいけません。
次に「2.」ですが、ここも記述の確認による評価を考えると、
・個人的にできる予防法が書かれているか。
・社会的にとるべき予防法が書かれているか。
など、書かれいてる項目に着目して評価していく必要があります。グループ討議の結果をもとにした評価も同様です。














